告知ごと

それはそうと!明日は夕焼けランプの新しいアルバム「天球」がリリースになります。僕も一曲演奏で参加、2曲ミックスで参加、その他の曲はレコーディングエンジニア手伝いとして参加していて、曲が成長する様を見届けています。みなさんの耳に届けられる日を無事に迎え、大変うれしく思います。現状の私にとってこのCDの売り上げは治療費に直結しています。がんばれ!という思いがおありでしたら、お見舞いとかいらないので、代わりにCDを買って聴いていただきたい。展開されているのはぼくではなくボーカルゆんの世界観、生命の神秘、宇宙の概念ですが、それらはきっとみなさんの情緒、安らぎ、希望に触れることでしょう。この抽象的な表現がきわめて適切だと言うことは、聴けば分かるはずです。
公式サイトで直接ご購入いただいても結構ですし、僕に直接連絡とってくれてもかまわないです。入院してなければ持って行きます。支払いや手続きが簡単なAmazon.co.jp、CD不要な方にはiTunes Storeもおすすめです。でも値段は一緒だからCD買った方が所有感があっていいかもね。

おまけ情報。一曲だけボカロを使ってます。ミクちゃんではないし、メインボーカルではないけど、なかなかいい仕事をしてくれています。

術後経過と今後について

おかげさまで術後は良好。雹の降るような日(すごかったねえ。猫が不安げに鳴いていた)は気圧の関係か、かつてそれがあった場所がしくしくと痛みましたが、これもじきになくなるでしょう。ホチキスでとめてあったとこが一部ちゃんとふさがってなくてかさぶたになるんだけど、お風呂入るたびにはがれるのか溶けるのか、リセットされてしまうんですが絆創膏でもつけときゃよくなるかな。幸い痛みはないし。則巻アラレでいうところの「ハナクソつけたら治るよ」レベル。地球割りで遊ぶあのロボットはイデオンといい勝負しそうですね。スーパーロボット大戦シリーズに参戦して欲しい。キャラメルマン4号を「説得」で仲間にしたり。ターボ君にガンダム修理してもらったりしたらいいのに。ニコチャン大王がハマーン様と手を組んだり…カオス

閑話休題。手術で摘出した部位の病理の結果がでるので、再び日本医大へ。
結果はセミノーマ型精巣腫瘍、転移は認められないとのこと。精巣腫瘍でもその部位?箇所?によってセミノーマ型かそうでない(非セミノーマ型)かが別れるんだけど、セミノーマ型は抗がん剤放射線治療がよく効き、転移や再発があっても早期なら100%治癒可能だそうだ。まずは安心。
で、こっからが想定外だったんだけど、腫瘍が5cm程度、精巣網という部分に浸潤(癌細胞が進むこと。で合ってる?)がありました。これは転移ではないものの再発のリスクがそこそこあって、僕の場合30%くらいだとか。無視できない微妙な数字だね。で、投薬、いわゆる抗がん剤(カルボプラチンというのをを予定)を使用すれば、リスクは2〜3%まで減らせるので、その治療をしましょう、と。副作用なども考えられるので(職がないことも幸いし)、再度入院する事になりました。4日程度で退院、それを2回行う見込みで(副作用の状態によっては入院期間が延びることもあると説明を受けました)。
で、副作用についてなんだけれども、癌細胞だけでなく組織を形成する部分(骨髄とか毛髪とか)にも影響を及ぼすこと、生殖細胞(残っている左の精巣)の能力も一時的に低下し、稀に低下したまま戻らないこともある、とのことなので、念のため精子の冷凍保存を勧められました。保存しておけば、万が一の場合でも子孫を残すことができるので。
ここで入院の日程をfixしたあと、婦人科(男性が婦人科に行くというのはなんとも不思議な気持ちだが)の先生に精子保存について説明を受ける。
再度抗がん剤の副作用のリスクの説明があり、保険という意味で保存をお勧めします、と。この精子保存は残念ながら実費。どれくらいかっていうと、iPad一個分くらい。で、保存するからには継続的な更新も必要なわけで、これが年次更新、iPod touch一個分くらい。治療終了後生殖細胞の機能が回復すれば保存は必要なくなるけれど、冷凍した精子を使用する場合は体外受精になり、パートナーの協力も必要で、その費用はそこそこカスタマイズしたMac Proくらいになる、とのこと(もちろん医者はそんな例えしませんが)。その他、センシティブな説明などなど。
手術後の感じだとあとは経過観察で済むだろう、とたかをくくっていたので、この流れには少々驚き。この病院の治療方針なのか、もっと別の判断なのか分からないけど、リスクを最低限にするよう医師が選択、判断をして、患者に同意を求める、というやりかたのようだ。選択肢を与えられ「どうしますか?」と尋ねられる訳ではないのだが、リスクを限りなくゼロにする判断だというのが説明で十分に分かったので、納得の上で同意しました。万が一転移したとしてもほぼ完治するという前提ありきなので、念には念を入れる治療という感じですね。術後補助療法とかいうらしいです。今回は手術ではないし、入院の手はずもわかったので、その点は多少安心、というか気楽。
精子の採取は残念ながらエロエロな看護婦さんが手伝ってくれたりしないわけで、まあ当たり前なんだけど、自宅で採取したものを死なないように懐で温めて持って行く、というのがなんともスリリングなドキドキ感があるかもね。あ、念のため言っておくけど、コンドームをキュッと結んでそのまま持って行く、訳では決してないです。そんなんで職務質問でもされたら言い逃れが思い浮かびません。
抗がん剤の使用は、噂レベルでも、また知り合いの女性や同僚が抗がん剤で苦労してたのも知ってるので、正直不安は大きいけれど、再発のリスクが十分の一になるっていうのなら、乗るしかないよね、そのビッグウェーブに。
もしかして頭髪が抜けることもあるかもしれない、スキンヘッドの知り合いが数人いるのでなんかやり方とか聞いとこうかな、とか。4枚刃がいいらしい、というところまでは知ってる。でも毎日剃らなきゃいけないから維持が大変だってのも知ってる。

などなど、できるだけのーてんきなことを考えていれば不安にならないや、と思っていたのですが、もっとも重大な問題を忘れていて、
精 子 を 使 う 相 手 が い な い
これじゃあ保険だとか念のためだとか、まったく意味をなさなくなってしまう…
というわけで引き続きお嫁さん大募集中です!今なら死んでも精子があるので子供残せるおまけつき!今は職もお金もないうえに病気持ちですが、それを補って余りある優しさを備えています。と自分で言います。なぜなら本当だからです。
あとこの間言い忘れたんだけど、癌のしこりがどんなものなのかっていうのを、僕の指先の感覚が覚えているので、乳がんが気になる方はぜひ私の触診を(ry
あと精子を採取する日程も決まっているので、手伝っ(ry
ともかく、この数奇なお話はもう少し続きがありそうです。死と直面していないからこそ、こうやってへらへらと話ができるのかもしれないけど、それをありがたく感じ、適度にへらへらしとけばいいのかな、なんて適当に考えてます。

またゾロひとつ年を重ねて

毎年誕生日にはびっくりするほどなにもないわけですけど、今年は失職中に臓器を失うというとんでもない春を迎えまして、これからどうなっちゃうんだろうか、いや逆にむしろどう転んだとしてもたいしたことないように思えてしまうんじゃないだろうか、と珍しく度胸が据わっている感じになってきました。災い転じて…どうなりますことか。
自分が止まっている間に、世の中はどんどん動いて、まわりの環境も変わって、焦りつつもどうしたらいいか分からなくなる時もありますが、止まっていること、そしてそれを後悔することはどうしようもなく惨めで哀れだと痛感しているので、そろそろ何かしらの動きを考えたいですね。中長期的な人生展望。
そんななか、夕焼けランプの音源がついに完成を迎えました。全10曲、ほとんどの曲でレコーディングサポート、1曲だけドラムで参加、2曲をミックスで参加しました。時間を最大限に活用して、どっぷり手をかけたつもりです。
夕焼けランプは今までにCDを3枚リリースして、昨年の「海の森」はゆんとほぼ二人で作り上げた箱庭的な作品ですが、今回の「天球」は今までの音源とは全く異なるベクトル、アプローチです。「女性弾き語りふわふわゆったり系」が大好きな紳士の皆様が多くいらっしゃることも承知ですし、夕焼けランプがそのカテゴリに属してしまうことも多々ありますが、今回はもっとマジカルでドラスティックでダイナミックな作品になっています。逆に言えば、夕焼けランプが何者でどんな音楽をしているのか知らなくても、楽しめる要素は十分にあると思っています。それはプロデューサーの西池さんはもちろん、参加してくれたアーティストさん、エンジニアさんのおかげです。本当に、すごい作品になりました。
夕焼けランプの公式Webサイトでは、発売日5月15日まで、Webブックを毎日更新しています。曲のイメージをゆんが言葉と絵で伝えます。これを見てピンと来た方はぜひアルバムを聴いてその世界を堪能してください。何言ってるかよく分からない方は、アルバムを聴いて、なるほどそういう世界かー!と思っていただければ。
天球 | 夕焼けランプ Official Website

精巣腫瘍に関して気をつけること、思うこと

精巣腫瘍は20〜30代の男性に多く現れる病気だそうです。働き盛りの人がほとんどなので、仕事が休めないので無理をして…とか、場所が場所なので恥ずかしくて…などの理由で、泌尿器科に外来するのが遅くなりがちだそうです。実際私が診てもらったときも、先生に「これだけ早く病院に来れたのはよかった、もっと酷くなってからようやく受診する人が多い」と言っていました。テニスボール大になるまでほったらかし、なんて人もいるそうで…(どうしてもその様子が見たい人はYouTubeで「精巣腫瘍」と検索すれば見ることができますが相当ショッキングなのでおすすめしません)
あと、痛みがなく進行するのも発見が遅れる原因のようです。僕も痛みは全くなく、入院直前になってようやく、鈍い痛みまで行かない程度の違和感、異物感?を持った程度です。なので、ちょっとでも睾丸の肥大や硬化が感じられたら、恥ずかしがらずにまずは泌尿器科へ行ってください。僕の場合は総合内科クリニックだったので、初診のときに「念のため」ということで抗生剤や痛み止めをもらいましたが、実際の泌尿器科での受診ではエコー検査で一発だったので、始めから泌尿器科で見てもらえば一発で診断できると思います。まあ、町の泌尿器科で簡単にエコー検査ができるところがどれだけ多いかどうか知りませんが…ただ専門であれば診断も早い、かもしれません。
今やインターネットでほとんどの情報が手に入る時代です。僕も受診前にいろいろ調べました。若いうちに発生する癌だけれども、癌の中でも5年生存率が最も高いこと、転移があっても薬や放射線治療でほとんど治ること、などを事前に知っていたので、あっさり告知されても「がんです」「ガーン!!!」ということにはなりませんでした。もちろん、先の大震災をきっかけに、正しい情報をきちんと読み取ることが大切なのは言うまでもありませんし、入手した「フラットな」情報ソースに対して「どう思うか」は人それぞれになってしまいますが(せっかく信頼に足る情報を仕入れても「そんなのウソにちがいない!」とすぐ感情的になる人は非常にもったいないですね。そのストレスだけで十分寿命を縮めていると思います。お大事にどうぞ)、少なくとも私は、調べた結果に対してそれほど悲観的に思うことはありませんでした。この病気だからこそそういうことが言えるだけに過ぎないのかもしれませんが。治る可能性が高い、というだけでずいぶんと救われた気持ちになるものです。
あと精巣腫瘍で有名なのはランス・アームストロングですね。彼は精巣腫瘍で脳にも転移があったそうですが、手術後復帰してツール・ド・フランス7連覇という偉業を成し遂げています。こういう話はお涙ちょうだいじゃないけれども、単純に非常に勇気づけられる。日本でもいつぞやホワイトバンドとかが流行った時期がありましたが、偶然にも私はこのLIVE STRONGの黄色いバンドを購入しておりました。ずっとつけてて切れちゃったときの写真が残ってた。

livestrong.orgで直接購入が可能なので、世界のがん患者への気持ちを少しでも形にしたいという人は、ぜひ積極的に活用してみてはいかがでしょうか(残念ながら日本国内で彼らの活動を見かけることはあまりないようですが…国内のがん関連活動団体への寄付の方がリアルに結びついていいかもしれませんね)
LIVESTRONG.org

女性の皆様へ

ぜひ旦那さんや彼氏さんのタマを攻めてください。きっと喜びます。じゃなくて、大きさなどの異変に少しでも早く気付けるように、日ごろからの観察は大切です。そうでなくても、健康な睾丸は、実は常に動いているのです。湯船の中で手のひらでそっと触れると、ゆっくりぐるぐると動いているのがわかると思います。なんとも面白い生命の神秘なのでぜひ一度ご確認を。
パートナーがいない女性は…もしよろしければ私の左(ry
あと、男の子がいるご家庭ではご存じかもしれませんが、潜在精巣、または停留精巣と呼ばれる状態にも注意です。これは、生まれる前には体の内部に入り込んでいる精巣が、陰嚢に下がってくることがなく、体内に残ったままになってしまう状態のことで、精巣腫瘍になる可能性が若干高まるらしいです。というかそれ以前に、体内の熱で細胞がやられてしまい、生殖機能がなくなってしまう危険性もある(精巣が内臓なのに体外にぶら下がっているのは高温に弱いためです)ので、ちゃんとタマがふたつ陰嚢にあるか確認して、なければ専門医(泌尿器科?あるいは小児科でしょうか)に相談をするのがよいと思います。

参考

敵を知り己を知れば百戦危うからず。

http://cancerinfo.tri-kobe.org/pdq/summary/japanese.jsp?Pdq_ID=CDR0000257530
がん情報サイト|PDQ®日本語版(患者様向け)

http://ganjoho.jp/public/cancer/data/testis.html
精巣(睾丸)腫瘍:[がん情報サービス]

http://www.imic.or.jp/cancer/c2039.html
財団法人国際医学情報センター:がん Info / 精巣腫瘍

入院生活、そして退院へ(痛い話注意)

入院三日目

夜中に、股のあたりがじゅくじゅくしているのに気がつく。血液やら、溶剤やらが、少しずつ染み出てくるんだというのだが、なんとも気持ち悪い。履いてたものみんな赤く汚してしまうし。ので、午前中に担当医に来てもらって、処置。処置といっても、はっつけてたものをひっぺがすんだが、これがとてつもなく痛い…患部周辺に貼っている、ガムテープより強力そうなモノを一気にはがすんだもの、変な声出たほど痛い。テープに巻き込まれないように剃毛しといてね、ってことだったようだけど、毛がなくてもビリビリはがすのは痛い!
で、なんとかきれいにしてもらい、着替え完了。まだ体液が滴るので、おむつ風な布を当てたうえでパンツはく。実はこの滴るの、陰嚢に管が刺さってて、そこから出してるみたい。って、手術直後に説明あったはずなのに全然記憶ないのね。午後その管を取りますね、ってまた先生が来たんだけど、これも一オクターブ上の悲鳴が出るくらい痛かった。なにかをパチンとされました。急所ばっかりいじられて、すっかり弱くなります。
この日から食事が用意されます。胃腸の手術ではないので、普通の食事。1900kcalだそうです。



どれも味が薄…いや、素材の味を楽しめる最高の料理です。食べ残しもしっかりと計算されるようです。僕はすべて完食ですが。
もう着替えたので、尿瓶も卒業です。術後初めて歩くけど、まだまだゆっくりでしか歩けない。点滴引っ張りながら、よたよた。仕方ないね。
なんとかベッドの上で動けるようになったので、iPhoneで音楽聴いたりしていました。玉置浩二とか玉木宏とかたまとかSmashing Punpkinsとか。うそですすみません。
夕方あたりから、熱が出始める。手術のあとは大抵熱がでるのだそうだ。少しでも寝やすいように、痛み止めの座薬をお願いした。これですーっと眠れれば、熱も過ぎるかな…

入院四日目。開放

四日目、夜中に熱でうなされたの思い出す。汗が気持ち悪くて服を脱いだんだった。朝になったら熱は下がってるようで、わりとすっきりした気分。先生に診てもらって、陰嚢の管が入ってた部分の穴を確認、あとはそこにガーゼあてとくだけで大丈夫でしょう、とのこと。もちろん開腹部はがっちりホチキス(!)でとめてあって、そこも痛みはあるんだけど、陰嚢に空けた穴は自然に塞がるのを待てばいいから、シャワーでしっかり流して清潔にしてればオッケーらしい。ということで、やっとシャワー浴びれることに。これがうれしかった、何せ夜の間にいっぱい汗かいたから、頭もぐちゃぐちゃだし、いろんな意味で限界でした。院内うろうろするのも認められたので、売店でシャンプー買って。傷口がなければもっと楽しめるんだろうけど、まあしかたないね。そのシャワーのときに改めて自分のを眺める。片方には明らかに中のタマがない。これで自尊心を失うほど、タマに依存もしてないけれど、自分の体に当たり前にあったモノがもうないんだという、なんだか不思議な気持ち。お腹の中の内臓ではないから、特有の気持ちでしょうね。

この日から明らかに体が軽い、というか、スムーズに動かせるようになる。痛みに慣れたのか、昨晩の座薬が効いたのか…痛みさえ制御できれば、ほとんどの動作に問題はなさそうです。

この日はお見舞いに来てくれた友達もいて、本当にありがたかった。独りはつらいもの。分かり合えないまでも、話を聞いてもらうだけでどれだけの安らぎになることか!元気な顔を見られて安心したよ、って言ってくれたけど、顔を見て安心したかったのは僕のほうだったのかもしれません。そうやって訪ねてくれることにただ感謝。

入院五日目、退院

朝の検温でも問題なし、染み出しもないため、この日で退院に。本当は4日間の予定だったんだけど、熱も出たし、一日だけ伸ばすことにしたのが、ちょっと安心感があってよかったと思ってます。

かくして右のきゃんたまは「生物学的に正しい目的」に使われることなく、左のきゃんたまに全ての望みを託し、お別れとなりました。ここは俺に任せておまえたちは早く先へ行け!的な。あとは俺たちに任せろ!的な。
その思い(?)を無駄にせぬよう、今まで以上にお嫁さん探しに精を出さないといけません。お嫁さん募集中です。いいひといたら是非。かたたまないですけど基本的には優しい人柄です。

入院二日目、オペ

二日目はいよいよ手術です。午後の予定だったのが早まって、11時頃から浴衣に着替えて準備。付き添いがくる前に手術室へ。全身麻酔は背中じゃなくて手の甲からでした。しびれてきたなー、と思ったら意識がなくなり、気がついたら呼びかけられ、手術終了。一時間くらいだったのかな。意識もおぼろげなまま、病室に戻る。このとき僕と付き添いにオペの説明があったらしいけど、全然覚えてなかった。寝てたかもしれないな。酸素つけられ、点滴もさして、あとはひたすら横たわるだけ。麻酔が切れて痛みがちょっとあったり、姿勢を変えるのに苦労したり。この日は食事なしですが、食べられる状態じゃないな。ひたすら横になる。
今回の手術は、高位精巣摘除といって、精巣だけでなく、そこから出ている管など、精巣よりも高い位置にある部位もまとめてとるのです。転移の可能性があるからです。だから、タマがなくなったというよりも、そこより上の部分がごっそりなくなった感じ、それが時々痛む。なんとかお水だけもらいながら、眠れない夜を過ごしました。あ、尿瓶の使い方を覚えました。gokgok(違

精巣腫瘍で入院生活

入院生活一日目。
一日目は、麻酔科の診察。アレルギーに関してシビアに聞かれる。アボカドアレルギーの人は、ゴム?ラテックス?がだめな可能性あるらしいので注意です。僕はゴムは大丈夫なので問題ないでしょうとのこと。花粉とか、いろんなアレルゲンあるし、時間があったらきちんと医者でアレルギーのパッチテストをやっておくと、こういうときにトラブルなく進められそうね。食べて痒くなったことがある、程度だとなんか曖昧で不安だし。
あと今日のイベントは、剃毛。おなかの下、いわゆるギャランドゥの部分と、陰嚢、いわゆる袋の部分、それと鼠径部(今回メスを入れる、足の付け根)。初めてだのに、恥ずかしさへの配慮なのか、バリカンを渡されて「お風呂でやってきて下さい」…え?いや、まあ、やるけど…どのくらいやればいいのか分からず、結局看護士さんにやってもらいました。剃毛慣れしてない人は遠慮なくお願いした方が早いです。てか剃毛慣れって何だ。
午後からの入院なので夕飯をいただきました。写メ撮ればよかったー!卵あんかけみたいのと、ご飯、味噌汁、春雨サラダ、メロン。明日以降の献立は2択だったので、子供が好きそうなメニューばっか選んどきました。味覚は幼稚です。
そんなこんなで21時には消灯。緊張してるわりには早く寝られました。