はじめての抗がん剤

5月下旬に精子の冷凍保存。朝一番の元気なやつを持って、出来るだけ早く(2時間以内に!)、しかも適温を保ったまま(35℃前後が理想!)、都内某所の保存施設(ア○ブレラ社ではない)まで届けるという難易度の高いミッション。電車内の冷房が強敵でした。一応無事に届いたようなので、その日は支払いをして終わり。実費だけど、聞いていたより少し安かったかな。
で、あとは再入院を残すのみとなり、ここぞとばかりにお酒の機会がいっぱいあって、とても楽しい日々を過ごす!外国からのお客さんがいたり、夕焼けランプを慕ってくれるいつもの人がいたり(夕焼け界隈は本当にいい人に恵まれています)。ライブも2つ、無事に終えました。対照的な会場だったけど、ちょっと玄人好みな音作りやアレンジなんかも試みつつ、音楽になじみの薄い人や子供たちに聴いてもらう機会も大事で、一見矛盾する二つの側面。貴重な機会に感謝です。
あ、夕焼けランプ「天球」ナウオンセールです。まだ買ってない方はどぞポチリと。

天球

天球

入院は前回の隣の部屋、看護師さんたちも見慣れた顔なので、リラックスして臨みました。
2日目の午前中に抗がん剤を点滴。アレルギーショックもなく、夕飯までは気分が悪くなることもなく、けろっとしていました。
と思ってたのもつかの間、深夜に急な吐き気。ゴミ箱が間に合わず、鞄と靴を汚してしまった…この先が不安になりつつも、一回吐いちゃったら楽になったようで、すぐに寝られました。
さすがに翌朝の食事は食べる気がしなかったけど、昼、夕食はなんとかたいらげる。吐き気もそうだけど、食欲不振もあるみたい。無理しない程度に栄養はとる。
で、様子を見つつ、入院は5日間。結局具合悪くしたのは当日夜だけで、あとはなんとかなった。点滴の吐き気止め(点滴でなんでもできるなら楽だよねえ)が効いてたみたい。予後の過ごし方も探りつつ、今回はこれで帰宅。
僕の程度のケースで、抗がん剤を使用すると、1回だけでも再発率が5%に下がり、2回目もやると2%まで下がるとの説明。幸いそれほどゲーゲーやらなそうだし、2回目もお願いする方向で考えています。副作用がしんどかったら2回目はご遠慮したいと思っていたけど、この感じなら入院しなくてもなんとかなる…かな。。
入院に当たり抗がん剤経験者からいろんなアドバイスや励ましをいただき、とっても勇気づけられました。なかでも「つわりみたいなものだよ」というフォローにはリアクションに困りましたが(これは一生かけても体験できないからなあ)、生命をはぐくむ誰もが体験することを疑似体験でき、不思議な感覚でございます。
ほかに骨髄への影響もあり、赤血球や白血球の減少なども副作用として現れるということなので、途中1回の血液検査を経て、2回目の治療に臨みたい所存でございます。入院の心労からまだ落ち着かず、だるさもずっと残りそうな気配で、フル回転で楽しいことばかりはできないかもしれません(お酒はちょっと怖いな…)けど、もうちょっとゆったりとまったりと、日々を過ごして体を養いたいと。焦らず急がず参ろうか。おじゃる丸ですな。