ヘンケン艦長

マイナスイオンなんてウソだという科学者が現れましたね。酸素濃度の濃い飲料に関しては僕は信じてなかった。だって胃で酸素が十分に取り込めるなら水中で困らないではないか。もし溶けている酸素を取り込みたかったら胃に入れなきゃいけないけど、飲むたびに咽せる飲み物なんて、ぼくは飲みたくない。
でも僕がそう思うのは、僕が持っている哺乳類に関する知識と自分の経験からそう思うのであって、酸欠の人がその飲み物を普通に飲んで元気になったりしたら、あっさりと信じられることなのかもしれない。
血液型と性格の関係にしたってそうだ。「関係がない」という学者が現れたりしているが、みな経験上ある程度のかたよりがあると感じてしまうから(悔しいけど僕もそういう体験を色々してます)、むしろ信じないのが難しいのではないか。どんなに学者が否定しても、実際A型に几帳面な人が多かったら、そっちが真実になってしまう。
学者がどう言おうが、信じるに値する経験や情報があればいともたやすく信じてしまう。それがいいことなのか悪いことなのかはともかく、そういう信じ方を「偏見」と呼ぶのであれば、人々は偏見に満ちている。偏見をなくすと言うことは、そういった自分なりの経験則を信じない、ということになるが、それこそ困難きわまりないのではないか。誰だって自分の経験が間違っていたなんて思いたくないし、経験によって得た知識を否定されるのは腹が立つ。
ただ、人の経験は限られたものではなく、積み重ねていくものなので、様々な経験をふまえれば、少しずつそういった偏見は消えていくものなのかもしれない。勿論新たな経験によって新たな偏見が生まれることもあるかもしれないし、どうやっても経験できないことだってあるけれど(女性になる、とか)。
要するに何が言いたいのかというと、来年こそは海外を経験したい、アレやコレをいっぱいしたい、ということだ。今年はいろんな経験を積んで、さまざまな偏見が生まれたので(いい意味での偏見の方が多かったかな)、来年はさらにそれを昇華させていきたい。