電気用品安全法の猶予期間終了について

数日前から目にしてたけど、マッカラムさんがmixi日記に書いていたのをきっかけにちゃんと調べてみた。法律のことちゃんと調べるなんて大学の授業以来だ、とかやんわりと思い出しながら…。
調べてみるといろいろ詰めが甘い部分が見えてくる。「PSEマークなしの商品は安全かどうか未確認です」ってことになるからマーク無しの商品の流通が規制されるんだけど、使用する分には規制されない。それって安全を守ることになってないよね。こないだの松下の件しかり。
「マークの付いた新しい商品の方が安全だしいい!んだからみんなそっちを使おうよ!」多くの家電の場合新しい方が性能がいいのかもしれないけど、レトロな家電は味があるし、一部オーディオ関係や楽器関係は、この機材だから出せる音、ってのがある。だから「古い物はよくない」っていう考え方(そもそもこの考え自体なんだかなぁと思うけど)は、一部の貴重な存在に対しては意味がないのに、それも対象としてる。まあ例外を出せばきりがないから出来るだけ例外を出さないように決めているんだろうけど、それにしても文化的価値を考えてなさすぎじゃないかな。
あと、僕も含めて、この法律を知らない人が多すぎる。個人経営のリサイクルショップとか、まだ知らない人もいると思う。社会生活に結びついてる家電製品の取り扱いなだけに、もっと大々的に知らせたりしたらこんな騒ぎにはならなかったかもしれない。「5年も前に既に施行されてる法律なんだから知らない方が悪い」と言われちゃぐぅの音も出ないが…。これからのマスコミの報道に期待。

  • あくまで事業者対象の法律だから、個人的な売買(オークション含む)や個人輸入については規制とかはない。
  • 製造事業者として登録した人や会社なら検査後にPSEシールをはって売ることができる。
  • ACアダプタの製品は、アダプタを付属させなければ売ることが出来る(ACアダプタが対象になってる)。

この辺がまだかろうじて救いようがある部分か。でも中古市場が縮小する事は必至だろね。「MOTHER2ってすごいいいゲームらしいからやってみたい!」って思ってもスーファミが売ってなかったり、ヴィンテージ楽器買いたくても扱ってるお店が激減してる恐れもあったり。対象商品を扱ってる会社は対応に追われてる頃でしょう…消費者にできるだけダメージの少ない方法でなんとか生き残って欲しい。
参考サイト